寄居町のご紹介



自然環境
 寄居町は北緯139度10分東経36度0分に有り、日本のほぼ中央に位置しています。丘陵、台地、低地と変化に富んだ地形で、先人たちが築いた名勝や史跡の数々、雄大な荒川の流れと豊かな自然に囲まれています。寄居町は全国名水100選に選定されている「風布川(ふうっぷがわ)・日本水(やまとみず)」をはじめ、埼玉県の母なる川「荒川」をもとに多くの水をめぐる歴史、文化を持っています。風布川はホタルや沢ガニの生息地としても知られる町の代表的な渓流でもあり、風布地域は「水源の森100選」にも選定されています。また流域一帯は県立自然公園にも位置しており、多種多様な動植物、野鳥、昆虫などが生息する自然の宝庫です。国土庁より「水の郷」として選定された寄居町の美しい自然を、いつまでも大切に守っていきたいものです。

(寄居駅前庁舎全景)
(正面アプローチ)


(寄居庁舎ロビー)
(寄居庁舎内部)

 丘陵、台地、低地と変化に富んだ寄居の町。県内の約40パーセントの面積に約1000種類の植物が生い茂っています。そのうちのひとつ「カタクリ」は町の花となっています。この花はいたるところで見られ、特に冬落葉する木の下や、北向きの斜面、少し湿ったところに多く見られます。日が当たりすぎても、当たらなくてもうまく育たず、すぐに枯れてしまいます。栽培は難しく、風、光、土のすべての条件が揃わないと花は咲かないというワガママな花です。この「カタクリ」がうつむきかげんに美しい姿を見せる頃、寄居はもう春うららです。

 また多くの飛来する野鳥の中でも特に目を引くのが「キジ」です。季節になると「ケーン、ケーン」とかん高い声があちこちで聞こえます。住宅の並ぶ雑木林でも散歩の途中に目の前を横切っていく光景に出会うこともしばしばです。つい最近までこのキジを撃ちにくる心ないハンター達による被害がたびたびありましたが、住宅の増加にともない住民の要請で禁漁区も拡大され、安心して自然が楽しめるようになりました。

町の花カタクリ
町の鳥キジ
町の木ヤマザクラ


先人たちの足音


 寄居町は豊かな自然と共に多くの歴史を持った町としても有名です。男衾の今市にある稲荷窪遺跡は今から1万2千年〜3万年前のもので、町内では一番古いものです。その他、壷や皿を焼いていた末野の窯跡や、県内では二番目に古い桜沢の馬騎ノ内廃寺などがあります。これらがやがて武蔵武士発祥へと続いていくのですが、町の発展を語る上において欠かせないのが、やはり道の発達でしょう。道の多いところは交通網が盛んになる。交通網が盛んになれば物資の流通が盛んになる。物資の流通が盛んになれば町は栄えてくる。この原理は今も変わりません。

寄居町には秩父のシルクロードとも言うべき「秩父往還」や奈良梨と児玉を結んだ「鎌倉街道」などがあります。江戸から近いということもあって、産業や文化の伝播も早く、文芸作品や旅行記も数多くあります。代表的なものに東国武士の生活を描いた「男衾三郎絵詞」(下図)などがあります。また、藤田氏等の名だたる武士も出ています。鉢形城落城の後は、秩父への玄関口として城下町、宿場町として栄えていき、綿や絹、塩、紙など多種多彩の業種が発展し、市場を形成していきます。

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また、荒川のいかだ流しも盛んで、耕地の少ない秩父や寄居地方では重要な収入源となっていました。江戸の発展とともに材木や薪炭の需要は増大し、「荒川」は「船の道」であると同時に「木の道」でもありました。18世紀後半には博学者として有名な平賀源内も事業のため秩父から熊谷までの通道を利用していたそうです。明治維新後、120年の間に4度の合併を経て今日の寄居町が成立しました。夏の水天宮や秋の文化祭もそれぞれの時代に町に住み、働き、学んだ先人たちの文化であり、知恵なのです。寄居町には多くの文化財や名勝が残っています。それらを訪ねて武蔵武士のふるさとを歩いてみるのも良いのではないでしょうか。

寛永3年(1626年)
狩野派・金竜斎宗信によって描かれた百枚の天井画。町の文化財に指定されています。(善導寺)

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用土・平遺跡出土器(左)
北条氏邦夫人の遺品・べっこう箱/正龍寺所蔵(右)




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