桜の里
事務局だより

続・携帯電話考

 一昨年、この欄に携帯電話の話を載せていただきました。その当時、携帯電話は相手と話をする道具としての役割が大部分を占めていたように思います。ところが、あれから僅か2年足らずの間にITの技術進歩はめざましく、今では携帯電話でありとあらゆる事が出来る時代になりつつあります。
 身近なところでは「メール」がその代表的な存在ではないでしょうか。近頃では若い人達は勿論、年配の方も相当な人が携帯電話でメールのやり取りを行っているようです。かく言う私も、何かにつけてはメールを楽しんでいる一人ですが・・・。
 確かに、相手に電話を架けようとすると、相手の都合を気にする必要がありますが、メールならば、取り敢えず送っておけば相手の都合の良い時に読んで貰えるという利点があり、優れものと思わざるを得ません。
 ですが、昨今の新聞紙上を賑わす恐ろしい事件に携帯電話が利用され、時にはメールのやり取りから殺人事件にまで及んでしまったような内容のニュースには、ただただ驚くばかりです。
 本当の名前も知らない、声も聞いたことがない、まして会ったこともない、そんな相手とのやり取りが様々な事件を引き起こしているのかと思うと、折角の技術の進歩が仇になっているようでなりませんが、便利であることに間違いありません。
 他人とのコミュニケーションの手段のひとつとしての携帯電話が、その枠を越えて色々な機能を持ち、今後益々便利になっていくのでしょうが、果してそれらの機能を使いこなすことが出来るのか・・・今でさえ使いこなせないほどの機能が付いているのに。
 手の中の携帯電話を眺めながら、ふと不安に駆られるのは私だけでしょうか? ともあれ、難しいことはさておき、これからもこの便利な機械と上手に付き合っていきたいものです。

  関東信越税理士会熊谷支部
        事務局  松木 敦子

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