桜の里

ごあいさつ

 冒頭ではありますが、今年の9月11日夜(米東部時間同日午前8時45分頃)突如テレビに映し出された映像に誰もが信じられない、身の凍る思いがしたのではないでしょうか。旅客機の激突、ビルの炎上そして倒壊……。犠牲となられた多数の方々とそのご家族の方々に慎んで哀悼の意を捧げます。
 熊谷支部広報誌『桜の里』も第9号の発刊となりました。支部の会員各位及びいつも大変お世話になっております関係者各位の皆様の変わらぬご協力に感謝申し上げます。当広報誌は毎年11月「税を知る週間」に合わせ、税理士及び税理士会熊谷支部のことをもっと知ってもらう為に発刊しておりますが、本年は税理士制度にとって記念すべき年となりました。昭和26年、戦後のシャープ勧告により税制も申告納税制度という新しい民主的なものに変わり、その円滑、適正な運営という国民的な期待により税理士法が、それまでの税務代理士法に代わって制定されました。それから50年、税理士会及び我々会員は、税理士法第1条の「税理士の使命」に基づいて、独立した公正な立場において、国民の納税義務の適正な実現を図り申告納税制度の維持発展を今日まで支えて来たと自負しております。
 その税理士法が今年の5月25日、昭和55年の改正以来20年ぶりに改正されました。時代の変遷に応じ、社会の要請(規制緩和の要請)に即した見直しであり、納税者の皆様の利便の向上に資するとともに、その信頼に応えうる税理士制度を確立するという観点から見直しされたものであります。法改正を待つまでもなく税理士会及び我々会員は関係諸団体のご協力と先輩諸氏の方々の努力により、今では広く納税者の皆様に税の専門家として信頼され「税金のことなら税理士へ」という意識が定着しております。今後規制緩和の要請がいかなる方へ向かうのか、納税者の皆様が求める税理士像がどのようなものとなって行くのかを注意深く見守って行かねばならないと感じております。
 この号の紙面座談会においては「税理士法改正、規制緩和とこれからの税理士」と題し前嶋会員を囲んで、税理士会熊谷支部の各部部長の話を聞きました。大規模税理士法人の誕生、テレビCMの登場等も話題になっており大変参考になると思われます。
 今年の2月、テレビ埼玉で熊谷支部の活動が取材放映されましたが、その時の苦労話を福島会員、富田会員外がおもしろく話しております。会員の勉強部屋では最近の会計システムの変更の動きや、将来の会計事務所像等について日頃の研究の成果を発表しております。大里の名所・名物では『さいたま川の博物館」を取材して参りました。関係諸団体だよりには熊谷税務署の小山署長さんより「21世紀の税務」について、熊谷法人会の松本新会長さんよりは就任のご挨拶を頂戴致しました。ありがとうございました。
 皆様に親しまれる広報誌としてご利用頂けますようにと広報部員一同頑張っております。私達税理士という士業も、規制緩和という避けて通れない難問を抱えてはいますが、市民や納税者の皆様とは、記帳整理、決算、申告書作成、企業の経営という面だけでなく、同じ地域に一緒に生活する者として、それぞれお互いに助け合って住み良い社会を作りたいと考えております。
 結びに毎年多くの応援を頂いております公告協賛各社のご協力並びに取材等でお世話になった皆様のご協力に対しまして、紙上にて改めて御礼申し上げます。

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