BLOG/2011-05-05

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腸管出血性大腸菌とは

病原性大腸菌は以下の5つのカテゴリーに分けられています。…


  1. 毒素原性大腸菌(Enterotoxigenic Escherichia coli ; ETEC)
  2. 組織侵入性大腸菌(Enteroinvasive Escherichia coli ; EIEC)
  3. 病原血清型大腸菌(Enteropathogenic Escherichia coli ; EPEC)
  4. 腸管出血性大腸菌(Vero毒素産生性大腸菌) (Enterohemorrhagic Escherichia coli ; EHEC (Verotoxin-producing Escherichia coli ; VTEC))
  5. 腸管付着性大腸菌(Enteroadherent Escherichia coli ; EAEC)

 腸管出血性大腸菌は1982年アメリカのオレゴン州とミシガン州で発生 したハンバーガーによる食中毒で大腸菌 O157:H7 型菌が原因菌である事 が Riley ¹により初めて報告されました。
腸管出血性大腸菌はこの菌の産生する毒素によって下痢を発症します。
 その毒素とは Vero 細胞という培養細胞に障害を与える事からVero毒素 (Verotoxin; VT)と呼ばれています。またその一次構造(アミノ酸配列)が明 らかになり、志賀赤痢菌の産生する毒素 と全く同じである事から志賀毒素様毒素(Shiga-like toxin; SLT)とも呼ば れています。VT にはI型とII型の毒素のある事が分かりそれぞれ VT1(SLT-I)、VT2(SLT-II) と呼ばれています。
腸管出血性大腸菌に見られるO抗原はO157が多くO111、O26にも見られます。
 この菌による感染によってしばしば溶血性尿毒症症候群(HUS)が起こり、幼児などの場合には死に至る場合もあります。
参考文献:Riley,J.W.et al.:Hemorrhagic colitis associated with a rare Escherichia coli serotype. N. Engl. J. Med.,308:681-685,1983

国立感染症研究所細菌部より引用


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