文書番号 JSAL05-10
2005年5月19日

関係各位 殿
加盟大学航空部長 殿
指導員 殿
加盟大学航空部主将 殿

日本学生航空連盟
専務理事 鈴木 明治

久住滑空場における事故に関して

一昨日、当連盟の久住滑空場で発生した事故についてお知らせします。
当日は、「第23回 久住山岳滑翔大会」の開会式前に実施した、慣熟飛行時に発生しました。

1. 日    時:2005年5月17日 午前8時54分頃
2. 場    所:大分県竹田市久住町 久住滑空場
3. 搭  乗  者:前席 三村 隆浩(九州工業大学3年 20歳)
          後席 中村 光宏(日本学生航空連盟 60歳)
4. 国籍登録記号:JA21KK
5. 型    式:PZL ピエルスコ式SZD-50-3 プハッチ型
6.  気象状態:天気 晴れ、風向 120°、風速 2〜3m
7. 事故の概要:当日1回目の飛行を8時53分にR/W(滑走路)34からウインチ曳航で離陸した。 離陸後機体側から「ウインチ遅い」、ウインチ側から「ウインチ・フル・パワー」の無線交信があった。約70mの高度まで上昇した頃に、少し左に傾きながら旋転を始めた。約2回転旋転後、離陸地点から約600m地点に墜落、搭乗者2名は、救急車で市内の大久保病院へ搬送されたが10:20に死亡が確認された。

 現在、久住滑空場で国土交通省・航空事故調査委員会により事故調査が行われています。
 連盟では、今回の事故を重く受け止め、安全性の確保のための対策を実施致しますので、  競技会、訓練飛行を一定の期間自粛します。

 ご心配とご迷惑をお掛けしておりますがご理解とご協力をお願い致します。