平成12年3月30日
指導員各位
財団法人 日本学生航空連盟
教育訓練部 石 渡 利 明
「滑空機の気圧高度計の規正について」
滑空機の高度計の規正は一部の滑空場において、QFEによる規正(出発地点で高度計を0に合わせる)が慣例として行われていましたが、今後は航空法施行規則178条による規正(QNH、QNE)を実施してください。
航空法施行規則第178条
機長は、次に掲げる方法により気圧高度計を規正しなければならない。
1.平均海面から14000ft未満の高度で飛行する場合は、飛行経路上の地点のQNHの値(出発時において出発地のQNHの値が入手できない場合は、出発地点の標高)によって規正すること。
2.前号以外の場合は、標準気圧値(1013.2ヘクトパスカル) によって規正すること。
理 由
1.航空法の遵守
2.滑空機であっても野外飛行ではすでにQNHによる規正を実施している。
3.同一空域を飛行する他の航空機との高度情報に混乱を生じる可能性がある。
4.各種空域調整はすべてQNH,QNEによる高度計規正を前提としている。
5.諸外国においては局地飛行もQNHによる高度計規正を実施している。
以上
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